2008年2月21日木曜日

愛の予感

小林政広監督 脚本 主演 「愛の予感」をみました。
第60回ロカルノ国際映画祭金豹賞(グランプリ)受賞作品です。

http://www.ainoyokan.com/

ご覧になっていない方のために詳しく語るのは、控えますが・・・
僕はまた観たい。


噛み締めたい作品です。

興行成績0という映画と監督自らおっしゃっていました。

俳優やスポンサーに左右されず自分の表現をしてみたということです。
なるほど、そうだな!!

噛み締めます。
じわ〜〜〜と心に入ってくる。

映画が終わって北信濃小布施映画祭スタッフと共に監督と食事をさせていただきました。
思い思いに染み込んだカットを語り、映像がかたる世界の追求でした。


この作品をグランプリにする映画祭もさすがだなと感じ、映画は文化、アートだとも感じました。

一つ一つのカットの隅々まで演出がきめ細やかにされている。
映像って本来そうだとは思います。
それがじっくりと感じられる。それはすごいと思うのです。

見えないエネルギーを細やかな演出でじっくりと描かれている作品。
是非、上映をチェック。

2008年2月16日土曜日

縁をつなぐ言葉

小布施が大学になりました。

昨日の話です。

小布施の新しい図書館建設の設計者は古谷誠章さんです。古谷さんは早稲田大学の教授でもあります。
その古谷さんの研究室、日本女子大、韓国の大学、フランスの学生さんがあわせてどどど〜〜〜と30人ほど小布施へやってきました。
町並み修景事業が行われた地域と新しく図書館が建つ駅周辺の地域との関連性を研究するためです。

短い時間でしたが、濃い濃い交流ができました。

学生のみなさんは、9軒のお宅へ民泊。
それぞれが、違った夜を過ごしたのです。

我が家には、3人の学生さんと1人の古谷さんのスタッフの方。
学生さんのうち、二人は韓国から。もう一人は日本女子大から。

小布施の我が家で4人が初めて出会うということ。
僕たち家族と出会うこと。

縁です。

我が家は、やっぱり!かなり深い時間まで飲み、飲み、飲み・・・

人生、建築、映像・・・小布施のことも、たくさん話をしました。

一升瓶が空になったところで、おやすみなさい。

どのお宅でも縁が生まれ、素敵な時間を過ごしてくれたと思います。


朝、集合したとき、みんなイキイキ。
たった一晩だったけど、濃い一晩。
写真を撮ったり、握手で別れを惜しんだり!

誰しもお別れの言葉は、
「また小布施へきてください」

縁をつなぎましょう。

2008年2月14日木曜日

語り・・・

昨日、語りの会に参加しました。
結果!!よかった。
すごく物語の世界へ入ることができました。

マザーグース、グリム・・・

今回の語りは大人のため。
児童に聞かせている語りを大人も楽しむのです。

もう一度書ききますが、本当によかった。
4人の語り部の方々が、本当に一生懸命、命をくれました。

代表の方が、「語りは語る人と聞く人がいて成立する」とおっしゃいました。
そうなんです。
すべてがそうだと思うのです。

でもそれをちゃんと理解して、表現できるということが素晴らしい。
そしてうれしい。

表現とはそういう世界だと思います。

最後に語りをされた方々が本を紹介してくれました。
それは、どうして今回の作品を語りとして表現したのか、そしてその本にどんな思いを寄せているかということを説明でした。


語りの会が終了しても、僕はその場からすぐには、立ち下がれなかったのです。
余韻を楽しみたかった。
そして代表の方、語りをされた方と少しでも話をしたかった。


僕は、少し前まで読み聞かせと語りをごちゃごちゃにしていたと思います。
それぞれが違った表現です。
反省もしました。

そしてファンにもなりました。

今度は、もっと大人バージョン、もっと子供バージョン・・・に心を傾けたいと思います。

2008年2月11日月曜日

小布施 冬の音

いい天気です。
小布施を少しだけ歩きました。
お客さまと一緒に「鈴花」へ。

その帰り道、一人になって歩いてみると・・・

屋根に積もった雪がどんどんととけています。
雪解け水は、屋根をつたって軒先から落ちています。
パチャパチャ。

栗の枯れ葉の上にもパチャパチャ。

車の通る道から一本中へ入るともっと音が聞こえてきます。
2階屋根から落ちる雪解け水は、少し多いな音で。

シャバシャバ・・・

少しずつ違った音がずーと続いています。

トタンに上に落ちる音は

タンタンタン

なんだか楽しい。
雪解けのリズムです。

そうして足下に耳を傾けると、今度は水路の中を雪解け水が勢いよく
ゴ〜〜〜〜、ゴ〜〜〜〜

パチャパチャ、ゴ〜〜〜。
ピチピチ、ゴ〜〜〜〜。
シャバシャバ・・・タンタンタン


このままの天気でいくともうすぐ屋根から雪が落ちてきて。

ドッサ、ドッサ。


小布施、冬の音です。

2008年2月10日日曜日

列をなす図書館

東京へ行ったので、千代田区立図書館へ行ってきました。
10時にオープンでしたが、電車の都合もあり9時30分についてしまいました。
庁舎の9F、10Fが図書館なのですが・・・・
偶然エレベーターに乗り合わせた方に「朝はならばないと」と教えていただき10Fへ。
オープンしたら9Fからも出入りできます。

教えられるままに10Fへ行き30分でしたがならびました。
僕の順番は4番目。
と・・・どんどこ人がエレベーターから下りてきます。
びっくりしました。

オープンまでの30分間、約50人ほどの列ができました。
聞くと、なかなか席が取れないからみんな大変だということでした。

その席とは、学習ができる机のようでした。
ソファ等は空いていましたから。

オープンしの10時を過ぎるとどんどん人がやってきます。
あっという間ににぎやかな場になっていました。

僕は、うろうろしたら座ってみたり、検索したり。
そしてコンシェルジュの方にお話しをうかがったり・・・

なかなか実りのある時を過ごしました。
オープン前30分の含めて、運営という観点では得るものがありました。

2008年2月9日土曜日

シャ〜〜〜〜〜

水道管が噴水になっていました。

本日、これから長いおつきあいになるSさんを僕の所有する秘密基地ならぬ、数年後ワクワクする場所になるワクワクランドへご案内しました。

少しだけ雪が残っていましたが、畑はモグラのあとがぽつぽつと見えるほど、土が見えていました。
空き家を覗いて、そしていよいよ工場跡地へ・・・「ここはスタジオ等のワクワクスペースにしたいんです。」
なんてことをいいながら、ドアを開けると・・・シャ〜〜〜〜〜という音。

あ〜〜〜雨漏りだ〜〜〜といいながら中へはいっていくと雨漏りではなく、天井に向かって垂直にのびる水道管から
噴水のように水がでていました。

どうしてだ〜〜。
あっ、ネジが、栓がとれている〜〜〜

でもどうしようもなく・・・

噴水を無視して奥へ奥へ。

なんと噴水とかした水道管からでた水が所々で凍っていました。

滑って転びそうになりながらも、わくわく構想を話たのです。
今考えると、なんで水を止めるということに集中しなかったんだろう?

ワクワク構想も一段落して、Sさんを駅まで送ったのです。


そして、そこでそうだ!!!あの噴水を止めなくてはと慌てだしました。
すぐにワクワクランドへ引き返しました。

栓をしようとあがいても、なおさら水が高くあがってもうびちょびちょ。
手は冷たいし、靴は水に浸かってどんどんとしみてくる。

あ〜〜〜どうしよう。

そうだ!!!
外へ出て、元栓をしめました。



戻ってみると噴水は止まり、少しだけのチャプ〜チャプ〜という音が残っていました。
ほうきで水をかき出し、なんとか歩けるようになるまでになりました。

それにしても寒かった。

でになんで栓がとれたのかな?

2008年2月7日木曜日

縁と勉強

おととい、長野図書館協会 宮下事務局長さんに講演会をお願いしました。
感銘することがたくさん詰まったお話し、図書館は変化してきた=本来の目的を育みだしたんだということを歴史からじっくりとお話をしていただきました。

図書館とは・・・「公共図書館は、乳幼児から高齢者まで、住民すべての自己教育に資するとともに、住民が情報を入手し、芸術や文学を鑑賞し、地域文化の創造にかかわる場である。」

乳幼児から高齢者まで=誰でも。
自己教育=生涯学習
住民が情報を入手=自己判断自己責任
芸術や文学を鑑賞=コンサート等を頻繁に開催
地域文化の創造=なんでもあり

このお話を自分に取り込み、咀嚼、そして行動です。


本を紹介していただきました。

菅谷明子著「未来をつくる図書館〜ニューヨークからの報告〜」
現在、宮下さんが考える図書館のバイブルだとおっしゃいました。
そう考える方も多いようです。

紹介していただき数日前、偶然にもこの本を購入していました。
ここでもワクワクしています。

これから1年かけてご指導をおねがいしたいと考えています。
知っていること、知らないこと、日々勉強したい。
生きている素材を取り込みたい、考えたい。

そう思うのです。

2008年2月6日水曜日

僕の考え

先日も報告しましたが、毎日新聞の取材をうけました。
その記事。

たっぷり2時間話をさせていただきました。
そしてうまく編集してくれました。

このインタビューは先月、その後・・・昨日です。
図書館協会の方の講演を聞きました。
図書館とは・・・
この記事=僕の考えは間違っていないんだなと勇気をいただきました。
その話をまた今度。

では、記事です。


◇町を演出したい−−花井裕一郎さん(45)
 交流や文化の拠点として生まれ変わろうとしている町立図書館の館長に昨年12月、就任した。役場に隣接して来年4月に開館予定の新しい図書館(交流センター)。町は「学び・情報発信・交流・子育て」の場にしようと、館長を公募した。これまでテレビディレクターとして映像作品の演出を手がけてきたが、「図書館はまさに空間演出。従来の図書館ではなく、交流センターにするからこそ僕の出番」と感じた。
 福岡県の筑豊地区で育ち、大学進学を機に上京。高校時代にバンド仲間と行ったプロモーションビデオ作りが楽しく演出の道に進んだ。主にドキュメンタリー番組の演出を担当。演出の場を映像以外で探し始めていた00年、料理番組の制作で小布施町を訪れた。
 小布施の人たちと話していると、東京では愚痴で終わっていた話が、生き方や文化のことなど未来につながる議論をすることができた。「ここで住んで何かしたい」と思うようになり、翌年には東京から移り住んだ。町の土地や自然に合わせた生き方に触れることで「表面的なかっこよさ」を求めがちだった演出から「生き様の記録」にこだわるようになったという。
 交流の場を作ることに賛同し、図書館計画に取り組んできた。「館長と呼ばれるのはあんまり……」と笑う。「静かで調べ物をする場所」から「本を読みながら笑い声が響くようなサロン」のような図書館を目指す。「本を読むだけでなく、コンサートなどの催し物も行うことができる場所にしたり、『小布施調査隊』を作って生きた証しを残したい」とアイデアはわき出てくる。「図書館という場で自分が媒体となり、町を演出したい」と目を輝かせた。

2008年2月5日火曜日

うれしい!

うれしい報告がありました。
一昨年、去年と全国お祭りチャンネルというネットTVの撮影に携わっていました。
北海道の学生たちと一緒に全国のお祭りを取材して番組を制作するというものでした。
その学生メンバーの一人が、帯広のNHKのアナウンサーに内定しました。

たくさん一緒に仕事ができたわけではなかったのですが、mixiの日記からもいつも前を向いてがんばっている様子がうかがえました。

少しだけだけど応援、アドバイスもさせてもらいました。
それは、彼女が素敵だし、たくさんその時を増やしてほしいから。

応援していた仲間が一つのステップをクリアしたということが本当にうれしいのです。
これから壁にもぶち当たるでしょう。
笑い、泣き、映像の世界で喜怒哀楽、切磋琢磨・・・

それがうれしい。

素敵な表現者になることを信じています。
がんばって!

2008年2月4日月曜日

雪を楽しむとき

準備室の窓からキャキャという声が聞こえます。
楽しい声、豊かな声がグランドに響いていました。

小学校のグランドの端っこに築山があります。
そこには雪が積もり、いい感じのソリー場。
子供たちは、体育の時間(たぶん)築山から次々に滑り降りています。

今日は、3クラスほど。

それ以外に雪だるまをつくるクラス、なにやら雪のオブジェをつくるクラス。
それぞれ雪と戯れ、声をあげて楽しんでいます。

今日は昼間、日が射したにも関わらず、グランドの雪、もちろん築山の雪も溶けずに白く輝いていました。
きっと明日は・・・今日の雰囲気は望めないかも、だから今日をみんな楽しんでいるようでした。



僕もやりたいな〜〜〜。

そう思い窓の外を眺め・・・いつも間にか日が暮れていきました。

2008年2月3日日曜日

小布施人・・・

有意義な3日間でした。

熱い!エネルギーが固まりでやってきた。
そんな感じの時を過ごさせていただきました。
本当に楽しかった。
感謝です。

宮崎のみなさんと小布施を語り、小布施を再認識し、そして反省も。

そして今日、宮崎大学の先生に、「小布施人」とはと尋ねられました。

「小布施人」・・・


生まれも育ちも小布施の小布施人。

帰ってきた小布施人。

小布施を愛し、おもてなしの心を育み、楽しく暮らそうとしている人々・・・小布施人。

そしてエネルギッシュに生きる小布施人。

僕の周りの小布施人はこんな小布施人です。

だから大好きなんだな。

そんな中でも楽しくすごく僕は、福岡県筑豊生まれの小布施人。

2008年2月1日金曜日

ワクワクな一日

朝、毎日新聞の取材がありました。
「僕ってどんな人」というのが、テーマだったようです。
僕の演出理論や生き方を2時間語らせていただきました。

記者のTさん、すごく聞き上手、僕もワクワクと話をさせていただきました。
楽しい人っていいですよね。

話をしてももっともっと僕のことを知ってほしい、僕の生き方ってこうなんです!って話をしたい。
時には議論も。
すてきな時をいただきました。

お昼からは、上田市の市議会議員さんが視察。
図書館建設についての質問にお答え、意見交換をさせていただきました。
これはこれでなかなか有意義な時間。

そして夕方は、宮崎県から15名の観光塾の方々が視察にいらっしゃいました。
初日の今日は、まずはパーティ。

映像文化とまちづくりと題して、60秒シネマコンペティションの入賞作品の一部を試写。
僕らの60秒シネマへの思い入れを語るとともに、小布施での生き様も語らせていただきました。
小布施人、映画祭、町づくりに関わる面々と宮崎からの面々。
2時間の交流。

今回、花堂純次監督からのご縁で宮崎の方々が小布施へいらっしゃり、僕たちと交流ができることが実現しました。
小布施人から出た言葉・・・人が人をよぶ、これこそが交流だという話がありました。
その通りだなと確信しながら、笑い、飲み、語りました。

いい日だった。

明日は、宮崎のみなさんと観光、勉強会、小布施ッションへ。

またまた濃い一日になりそうです。